2012年3月6日火曜日

伝統手工芸品に触れる旅

特急スーパーはくとを
身近に感じようシリーズ最終回!!



これまで車内の内装に採用された
智頭町の特産品「智頭杉」や
因州和紙」「因州中井窯」をご紹介してきましたが

最後にご紹介するのが、こちらのカーテン↓↓
 

こちらは、特急スーパーはくとの終点でもある
「倉吉」の地名が名前にも入っている伝統手工芸品

その名も・・・
倉吉絣(くらよしがすり)です!!

特急スーパーはくと化粧室は
智頭杉をねり込んだ因州和紙の照明や因州中井窯の洗面と
山陰の文化をふんだんに盛り込んだ
特別仕様となっています。

詳しい内装の説明は↓↓コチラ
智頭急行HP「スーパーはくと

倉吉絣の特徴は、絵をそのまま織り込んだ様な
複雑で精巧な模様なのですが

例えば、こちら↓↓
 
七宝に麻の葉を描いた伝統的な模様の絣です♪

スーパーはくとで使われている倉吉絣は
デザイナーの方が当時
雰囲気に合わせて数種類選ばれました。

スーパーはくとの化粧室をご利用の際は
どんな模様の倉吉絣と遭遇するか
絣の模様に注目してみるのも楽しいですよ☆

その倉吉絣も、繊維産業の工業化、さらには
科学製品の進出などにより次第に衰退
今では商業的な製造事業所は無くなってしまいました。

なので現在その技術は、倉吉絣保存会や
絣作家として活動する人々が
昔ながらの技法や手作業で受け継いでいます。

その倉吉の伝統手工芸である
倉吉絣の展示即売を行っている場所が
白壁土蔵地区」より
倉吉ふるさと工芸館」にあります。


という事でわたしとタニーも白壁土蔵地区へ
倉吉絣を訪ねて行ってきました(^O^)/

白壁土蔵地区って何?
白壁土蔵地区の様子をもっと詳しく知りたい!!
そんな方は↓↓コチラのスタッフブログも参考になさって下さいね♪
レトロな町を歩くの旅その①~白壁土蔵群・赤瓦編~

店内に入ると
倉吉絣の商品がズラリとお出迎え☆
 
十二支の干支や
倉吉の木の指定にもなっている椿の柄
鳥、山、花、鶴、亀、といった伝統的な図柄など
手間暇かけられた本物の作品が並んでいます。

もちろん!!
加工製品だけでなく、反物も販売していますよ(^O^)/

こちらも数多くの絵柄が取り揃えられていました。

ちなみに・・・
完全手織りの倉吉絣は、反物を1本仕上げるのに
およそ1ヵ月~1.5ヵ月かかるそうです。
藍染の紺に白のコントラストがとても美しく
作者の真心が伝わる一品です。

「倉吉ふるさと工芸館」では、倉吉絣保存会の皆さんによる
機織りの実演も見学することもできます(^O^)/
 

昔ながらの道具で丁寧に織り上げていく様子は必見でした!

ところで、倉吉絣の模様ですが
どのような工程で織り上げているか皆さんご存じですか?

模様の織り方に、興味津々だったわたしは
実演を見学してビックリ!!

絣の模様というのは、糸そのものに
織り上げた時に現れる図柄を計算して染め上げ
 



模様となる白い部分と藍染された紺の部分の柄と色を
慎重に合わせて織り上げていきます!!

その糸を作るのも
種糸台に糸を張り、下絵に合わせて図案をおこし
正藍染、手括り(てぐくり)、手織と
約30からなる工程を経て出来上がります。

特急スーパーはくとにご乗車され
御手洗いをご利用の際は、通路を挟んで向かいの
化粧室にかかる倉吉絣のカーテンより
1枚の作品が出来上がるまでの気の遠くなる工程と
わたしのブログも思い出して下さいね(^_-)-☆

倉吉絣のお問合わせは

倉吉ふるさと工芸館

倉吉絣保存会事務局
TEL:0858-23-2255(倉吉ふるさと工芸館内)
開館時間/9時~17時【水曜休館】

特急スーパーはくとを身近に感じようシリーズ
4回にわたり車内で採用された民工芸品にスポットを当てて紹介しました。

このブログを読まれた方が
1人でも多く興味を持たれて鉄道を使って鳥取県へ遊びに来てくれたら
こんな嬉しいことはありません。

2008年グッドデザイン賞を受賞した
特急スーパーはくとは
こらからも、京阪神と鳥取を結ぶ架け橋として
鳥取県の魅力を伝えながら走り続けます!!

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