2011年11月2日水曜日

総合事故復旧訓練2011

智頭急行・大原車両基地において
今年も鉄道事故が発生した状況を想定した
「総合事故復旧訓練」を行いました。



この訓練は、実際に鉄道事故が発生した場合
迅速かつ適切な処置が行えるよう
各担当課の社員が一堂に会して
実践的に毎年行っている訓練です。

昨年の総合事故復旧訓練は↓↓コチラ
総合事故復旧訓練を行いました

ところで・・・
智頭急行線「上郡駅」~「智頭駅」区間には
41個ものトンネルが存在しているのを
みなさん御存じですか?


万が一何らかの事故が発生した場合
トンネル内で起こりうる確率は
決してゼロではありません。

今年の訓練は、トンネル内で車両が脱線し発煙
意識不明の重症者が出ているという想定で
大原消防署ご協力のもと訓練を行いました。

カラーコーンの内側が
今回の事故現場、トンネル内(イメージ)です。


訓練は運転士と車掌による状況の確認と
事故発生の報告から始まりました。

車掌は車内にいる乗客に向け
緊急停車した旨をアナウンスすると
ただちに車両の点検を行います。
 

事故の報告を受けた当直・指令室は
「対策本部」「現地復旧本部」「応急救護所」を設置。


 そのころトンネル内の事故現場では
車両を切り離しての脱出を試みていました。

 
 しかし、切り離し成功かと思われた車両も止まってしまいます。

 ここからは、運転士、車掌、乗客らによる
徒歩での脱出訓練開始です。
脱出訓練では、乗客と社員による脱出方法の手順や

 
 脱出した乗客の、身元の確認、負傷レベルの見極め
手当の優先順位を分類する訓練が
救急隊員によって実践されました。
車内に取り残された
意識不明の乗客の救出訓練も行われ救出は無事成功。

 

その後
安全を確保し、速やかに運転が再開できるよう
 

 脱線した車体をレールに戻す作業や

 

破損した枕木の交換、切断されたレールの溶接をおこなって
総合事故復旧訓練は終了しました。

「総合事故復旧訓練」
どんな事故にでも対応できるノウハウを習得することは
お客様の命を預かる我々にとって必要不可欠な訓練となります。
しかし!!
今日の訓練を実践する日が来る事の無いよう

智頭急行はこれからも
「安全第一」走り続けていきます。

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